西垣林太郎のピンポンカラーなブログ
WEBPAGE "Rintaro's Studio"へはこちらから
00:34 05月07日   []
ギターの弦の選択について(その3:4弦)

ギターの弦の選択について(その1:1弦)

ギターの弦の選択について(その2:2・3弦)

に引き続き4弦について書きます。上記の1〜3弦も少し追記しました。4弦は1弦と同様に4〜6弦の低音弦の選択に影響力が大きい大事な弦です。市販のセット弦について調べてみると4弦は5・6弦に比べ張力が大きくなっているものが非常に多いです。これは1弦のところで書いた通り、太くすることで振動の特性を5・6弦に近づける目的もあると思うのですが、もしそれだけの理由なら1弦とは異なり巻き弦なのですから、芯材と巻き線の太さのバランスなどで調整できそうなものです。そうすると別の理由があるのかもしれませんね。ギターはおそらくは19世紀ギターが確立した頃から4〜6弦は金属の巻弦を使っていました。4弦が3弦に比べてある程度はっきりとした音が出るのは元々で、曲もある程度はそれを前提にしていることも多いです。ただ、ガット芯の巻き弦で芯を太く、巻き線を細くしたもの(Gamutなどの製品)は想像以上に落ち着いた音色の4弦なので、きらびやかな4弦だけを想定して歴史を考えてしまうと間違えたことになります。とは言え、おそらく4弦がきらびやかになる傾向はその後強まっていき、現代に至っているようです。特に所謂スペイン的な和音がハーモニーだけでなく大事なリズムを表現する曲では打楽器的な4弦の性能が重要です。

つまり4弦は演奏するレパートリーの傾向によって、3弦との連続性を重視した4弦を選択するか、明るくはっきりと鳴る4弦を選択するかに分かれると思います。個人的には後者を選択するときは室内楽も多く、サスティーンよりはアタックを選択したいときは特にサバレス トマティートの赤を4〜6に張っています。トマティートが出る前はオーガスティンの赤を良く使っていました。

バロック等のレパートリーで3弦と4弦との連続性・均質性が欲しい場合は例えば以下のセットを使っています。
4弦 オーガスティンの黒
5弦 サバレス コラム(corum)の赤
6弦 セシリア LOWまたはLOW-Sまたはサバレス トマティートの赤

トマティートなどのフラメンコ弦がサスティーンが短いと言われることがあり、セットで使う分には個人的にはあまり気にならないのですが、確かにクラシック弦と混ぜると少し気になります。上記のも仮でのセットで、コラムの振動が少し不安定だったり、DogalのDiamanteをまだ試していなかったりしのすので、今後少しずつ入れ替わっていくかもしれません。

name:
text:
携帯向け RSS ATOM GoogleSitemap 管理ページ