西垣林太郎のピンポンカラーなブログ
WEBPAGE "Rintaro's Studio"へはこちらから
00:30 07月21日   [木]
Novecento「もう一つの20世紀」その7 サンジャコモ

こちらのコンサートの連動記事です。

2016年7月24日(日曜日)15:30開演
piano : 筒井一貴 guitar : 西垣林太郎
Novecento 「もう一つの20世紀」
2500円 ♪モラヴィアワイン付き♪
お問い合わせ・ご予約 03-6721-9613(ピアノプレップ)
http://www.pianoprep.jp/

prep20160724_leaflet.jpg

Novecento「もう一つの20世紀」 特集記事の目次へ

Elsa Olivieri Sangiacomo
エルザ・オリヴィエリ=サンジャコモ
(1894 - 1996)

 エルザ・レスピーギつまり、Ottorino Respighi (レスピーギ 1879 - 1936)の
妻として知られています。元々は歌手と作曲家で、夫と演奏活動していたが、夫の支援をすることが多かったとされています。こちらの演奏は、歌がElsa、ピアノがOttorinoで曲はElsaのものとされています。

 夫の没後も長生きをし、20世紀の音楽史の生き証人として証言を残したり、また夫の伝記や作品の整理をしています。作曲家としても非常に才能あふれ、歌曲やオペラが多いのですが、器楽曲もあまり知られていないながら少しあるようです。レスピーギ夫妻はスペインの大ギタリスト、セゴビア(Andrés Segovia 1893 - 1987)と親交があり、それぞれ一曲ずつギター曲を書いています。Elsaは夫Ottorinoの没後の1948年にこの "Due Canzoni Italiane" を書いています。セゴビアはこの曲を演奏しなかったようです。同様に、Ottorino Respighiの曲も、Vito Frazziの曲も、Ettore Desderiの曲もセゴビアのために書かれたにも関わらず、セゴビアは演奏していないようです。それらのセゴビアが演奏しなかったであろう曲はセゴビア・アーカイブとして30冊以上出版されています。

 セゴビアがエルザの知られている唯一のギターソロ曲 "Due Canzoni Italiane" を演奏しなかったのは、彼の嗜好もあるとは思いますが、ギター用にやや大規模な校訂が必要だったことも影響しているかもしれません。もっとも、セゴビアがよく演奏したテデスコ(Mario Castelnuovo-Tedesco 1895 – 1968)の曲も特に初期は大規模な校訂が必要だったようですし、大きなアレンジが必要なバロックなどの鍵盤曲もセゴビアは積極的にアレンジしているので、それだけが理由ではなさそうです。

sangiacomo.jpg
 この曲の最後の部分はこのようになっています。また、この曲全体もこのようにピアノ式の大譜表(二段譜)で書かれていて、このままハープやピアノなどで演奏可能です。今回もこの本来はギターのために書かれた楽譜をギター用に改訂した版ではなく、オリジナルのままピアノで演奏する予定です。

 ちなみにギター版の演奏はこのような曲です。

name:
text:
携帯向け RSS ATOM GoogleSitemap 管理ページ