西垣林太郎のピンポンカラーなブログ
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01:54 07月10日   []
Novecento「もう一つの20世紀」その3 マルゴラ

こちらのコンサートの連動記事です。

2016年7月24日(日曜日)15:30開演
piano : 筒井一貴 guitar : 西垣林太郎
Novecento 「もう一つの20世紀」
2500円 ♪モラヴィアワイン付き♪
お問い合わせ・ご予約 03-6721-9613(ピアノプレップ)
http://www.pianoprep.jp/

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Franco Margola
フランコ・マルゴラ
(1908 - 1992)

 遅れて再評価された20世紀イタリアの作曲家の筆頭と言っても差し支えないでしょう。若い頃から高い評価を受け活躍していましたが、どこにもカテゴリー分けの出来ない独特の作風が影響したのか、評価が一時定まらなかった感がありますが、ここ最近で著しく再評価されています。

 OrzinuoviというBresciaの郊外で生まれ、Bresciaの音楽院でヴァイオリン、ピアノ、和声、対位法などを、バロマの音楽院でGuido Guerrini,、Carlo Jachino、Achille Longoのもとで作曲を学びます。作曲家として活動しながら、Brescia、Messina、Sardegna島のCagliariの音楽院を転々と教鞭をとります。その後、第二次大戦末期にドイツに捕われることが起きますが、Parmaの音楽院に復職、そしてBologna、Milanoの音楽院、RomaのAccademia S.Ceciliaで教え、後にCagliari、Parmaの学長を勤めます。

 戦後のアヴァンギャルドの波が押し寄せる中、独自の作曲法に向き合い、多くの場合は対位法的な作曲法を基礎に、独自の新しい世界を創りだしています。一方、ハーモニーにも鋭い感覚を見せ、得意の対位法を感じさせない曲もときどき書いています。ギター作品も多いMargolaですが、実は1960年代後半からしか書いていません。個人的にもギターデュオ、フルート・ギター3曲、ヴァイオリン・ギター、ピアノ・ギターなどこれまで多くの作品を取り上げたことのある好きな作曲家です。



 今回演奏する予定のギターとピアノのためのFantasiaは1979年にGuido MargariaとEmilia Margaria夫妻のデュオのために書かれました。出版は1982年です。この作曲家の後期の作品とあって、それまで培われた語法を用い、ときにはピアノやギターがソロ楽器として、ときにはデュオとして、ときにはネオ・ロマン派、ときにはネオ・バロックの響きが感じられます。Margolaのギター作品を聴いた人の中には20世紀前半のような曲という印象をもつ人もいて、確かに一理はあるのですが、細部を見てみると20世紀前半には存在しなかっただろう表現が多く盛り込まれています。アヴァン・ギャルドには決別したものの、決して時間を止めたり、巻き戻したりはしておらず、新しい表現を模索し続けた集大成のような曲です。



参考リンク

Carli, Ottavio de, "Monographia"
Carli, Ottavio de, "Catalogo"
Bonacossa, Federico Jes, "Franco Margola's Chamber Works with Guitar: A Guide and Annotated Catalog" (2009).

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